モーイは断然アウトドア派だ。
そのため、休日には通常の散歩だけでなくアクティブレベルを上げた計画を立てる。そんな訳で先の休日に、伊豆の国市にある葛城山をハイキングすることとなった。
ロープウェイを使えば7分で山頂へ到着するのだが、今回は自分の足で登ってみようではないか。ハイキングのスタート地点からちょいと離れた駐車場に車を停め、いざ出発!
Googleマップに連れられて行くと、気付くとみかん畑に囲まれる。実はなっておらず葉だけなのだが、ほのかにみかんの香りが漂ってくる。柑橘系の香りを嗅いでいると不思議と力が漲り、多少の傾斜面もヒョイヒョイ進めるのである。
みかんパワーを授かながら駐車場から40分ほど歩いて、山の入り口に到着。入口は道が狭いのでモーイをおんぶして入山した。
【楽ちんだぜ】
しばらく歩いていると、ロープウェイが真近に現れて乗っている人皆が我々を指さし、未確認生物でも発見したかのように全員で窓から覗き込んでくる。それもそのはず、山頂には景色が綺麗な上、洒落た施設があるので我々のように汗と土で汚れた人間と犬は皆無なのである。案の定、行きも帰りも誰一人としてすれ違わなかった。
開けた場所に出て前後に人がいないことを確認し、モーイを解放してみる。すると、水を得た魚の如く森の中を走る走る。「これが本当の自由よ!!森へ還ってきたわ!!」と全身で喜びを表現して土に転げ回り、犬として最高の幸せを感じているようであった。
庭付きの家に住めるように、人間、頑張りますね。
【森へ還らせていただきます】
山道に入って50分歩き、ようやく山頂に到着。傾斜はそこまで急ではなかったため、比較的楽に登ることができた。汗と土に塗れ息遣いが荒い集団は、ロープウェイ集団とは明らかに一線を画した様子だっただろう。ただ、我々と彼らの目的は違っていたので臆することなく、そんな自分たちをも誇らしく感じていた。
体を動かす目的の我々は、10分ほど休んでそそくさと下山をしたのであった。山頂で唯一撮った写真は、曇りで見えなかった富士山のフラワークラフトとモーイの記念写真である。
山頂から駐車場までは下り道だったので約50分で到着。終始尻尾を振り楽しんでいたモーイの姿を見て、翌日も急遽ハイキングをすることとなりましたとさ。
【早く下りようよ!】