モーイの換毛期が始まった。
朝、クレートから喜んで飛び出してくると、紙吹雪の演出のように毛が空中に舞い上がる。そんな豪華演出に感激し、いつものブラッシングにも気合いが入るのである。1日2回朝・晩に時間をかけてブラッシングをすると、想像を超えた量の毛がどんどこ抜ける。モーイがもう1頭できるんじゃないかと思う日もある。
掃除機でカーペットを吸ってみると、10往復するだけでダストボックスがいっぱい。吸っては捨てを何度も繰り返していると、あっという間に45Lゴミ袋の中に巨大毛玉が出来上がっているのである。
【見つめる毛玉ちゃん】
私にとって犬を飼う前の最大の懸念事項として、この抜け毛事情があがっていた。家の中が毛だらけになることや食事に入っていたりすることを想像すると、犬を飼うことに今一歩前に進めなかった。
そんな自分を往復ビンタしたいくらい今は抜け毛に関して全く気にしていない。「これぐらい大量に家の中に毛が落ちているんだから、食事にも入ってる可能性はあるだろう。」と冷静に考えており、人の毛が入っている時の方が100万倍不快感を表すのである。つくづく、モーイのおかげで偏った思考を変えることができたのだなあ、と思う。
【お眠な毛玉ちゃん】
以前、ある高速のサービスエリアでモーイと休憩していると、1人のご婦人が近づいてきてモーイを可愛がってくださった。彼女は同じくコーギーを飼っていたそうで、先月にその子を亡くした、とお話くださった。
「部屋の掃除をしていて、掃除したはずのあの子の毛が落ちてると今でもふと涙が出るのよね。」
笑顔のまま寂しい目をしていたご婦人の言葉を思い出しながら、モーイを優しくブラッシングしている今日この頃である。
【綺麗にブラッシングしてね】
リンク
